運転士15人の新型コロナ感染により都営大江戸線3割減便!

 都営大江戸線は職員15人が新型コロナウイルスに感染し、5名が濃厚接触により自宅待機となったことの影響により、本日から通常より3割ほど運行本数を減らすという発表がありました。この措置は2021年1月11日までの予定です。

都営地下鉄大江戸線の運行について | 東京都交通局

 運転士の新型コロナ感染拡大による減便という、大都市の主要路線では初めての事態となりました。私自身も以前の記事<新型コロナウイルスの鉄道への影響 - akaden101の雑記帳>で言及したように、懸念していた事態がついに起こってしまいました。

  新規感染者数は全国では3800人を超え、東京都では949人に達しました。(12/26時点)このような感染の急速な拡大と、空港以外での変異型の初確認といった極めて深刻な状況を鑑みると、交通局職員の間においてもさらに感染が拡大する恐れがあります。

 もちろん、東京都交通局車内や庁舎内の消毒、換気の徹底といった対策を行っています。だからこそ20名程度の感染者で済んでいると思いますし、このような危険な状況下でも地下鉄の運行に携わる皆様に改めて感謝を表したいと思います。

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都営大江戸線12-600形(Wikipediaより)

 ※上の写真はNyohoho氏がWikipediaに投稿したものです。(CC表示・継承-3.0に基づき記載。) 

尚、ラッシュ時は極力平常運行とする模様です。清澄乗務区の運転士を何とかやりくりするようですが、それでも人手不足な場合は三田線から応援が来る可能性もあります。 

 というのも、都営三田線大江戸線と同じくATOによる自動運転を行っており、ワンマン化もされています。この為、他線区から応援を出すならATOワンマン運転に慣れている三田線の乗務員ということになります。もっとも、三田線はメトロ南北線経由で東急線にも乗り入れていることから、簡単に減便できません。その為、三田線からの応援は最終手段とも言えます。もし実現してしまったら大変なことですので、実現しないことを願います。

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都営三田線6300系(2019年撮影)

 

新型コロナに感染する職員がさらに増えた場合はさらに減便される可能性があります。やむを得ず外出される場合には運行情報にもよく注意してください。

 

2021年1月8日追記:都営大江戸線は1月12日より平常運行に復帰予定です。

 

 

参考

<新型コロナ>都営地下鉄大江戸線、運転手15人感染で運行本数を7割に 来月11日まで:東京新聞 TOKYO Web