JR・大手私鉄の鉄道の車両動向予想‐北海道・東日本編

  多忙につきブログを2か月ほど放置していました…すみません。

 また、いつの間にか2000PV突破となりました。皆様ご覧いただきありがとうございます。

  さて、皆様ご存知の通り、昨今の新型コロナウィルス流行の影響により多くの鉄道事業者が大幅な減収となっています。このため、JRや私鉄の車両置換え計画にはなんらかの変更が生じる可能性があるので、予測を立ててみました。

 

JR北海道

まず、JR北海道元々経営状態が悪く、観光客への依存も比較的大きい故に減収も大きいです。それに追い討ちするかのように車両の老朽化も同時に進行しています。収入激減のため、キハ183系やキハ40等の国鉄型の代替車両の配備に遅れが生じると思われます。H100型は東日本のGV‐E400系と共通設計としてコストカットを図りましたが、それでも大量配備は難しいでしょう。

JR東日本

また、JR東日本も2019年台風19号にて甚大な損害を被り、さらに新型コロナウィルス流行により追い討ちされた状況ですので、流石のJR東も経営状態は万全とは言えないでしょう。この為、キハ40等ランニングコストのかかる車両を優先的に置換えるものとみられます。また、2019年台風19号にて喪失したE7系8編成の補充も急務です(もしかしたら修理扱いの代替新造も有り得るかも知れませんが)。従って、元々ランニングコストの多くないE217系E231系、209系等の置換え、すなわちE235系近郊型やE131系の本格増備は先送りになると思われます(少数の編成が先行配備済みですが)。また、一部では京浜東北根岸線E233をE235系に取り替えてワンマン化するという噂もありましたが、車齢も若いことからE233にATO改造を施すと思われます東京メトロ副都心線開通の際には乗り入れ各社の車両にATO後付けしたこともありましので、京浜東北系統も同様の措置になるかと思います。また、JR東日本では大崎短絡線や羽田空港アクセス等、設備面も改善に乗り出す予定だったので、そちらも目が離せません。

東京メトロ都営地下鉄

続いて、東京メトロ丸ノ内線02系、有楽町副都心線7000系半蔵門線8000系の置換えを計画していました。これらの計画は全て中断もしくは置換えペースダウンとなりそうです。というのも上記車両は全てアルミ車体な上にVVVFインバータ制御化が完了していますし、7000系一部編成を除き車内LCD案内ディスプレイも備えています。従って、来年に延期されたオリンピックにも一応は対応可能ですし、ランニングコストもそれほどかかるわけではありませんから、すぐ置換える必要性は薄いと思われます。(但し、もうすぐ車齢50年となる7000系初期車は置換え可能性大)

   都営大江戸線浅草線にも車両置換え計画がありましたが、この内浅草線用5500系は乗り入れ先の京急との兼ね合いから予定通りの置換えとなりそうです。(その割りには120km/h対応の5327Fが早期に置換えられましたが…)直通自体が無い大江戸線は車両置換えペースダウンが考えられます。

京成グループ

京成グループの新型標準車両たる3100系も、京急側の要求性能の都合上ペースダウンはなさそうです。3600型は廃車が進行していますが、回生ブレーキが使える為4両化して金町線転用が考えられます。(現在金町線担当の3500型は回生不可)

新京成80000系も同一設計ですが、老朽化が相当進行してすぐに取り替える必要がある編成が居ないことから、投入ペースダウンがあり得ます。

東急

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東急8500系(2019年12月撮影)


また、東急電鉄8500系は置換えが予定通り進行すると思われます。最新ロットでも車齢30年以上となっている上、ホームドア連動化も必要、さらにモーターはブラシ付きなので置換えた方が合理的と言えます。(おそらく一部が秩父鉄道富山地鉄に譲渡されると思われます)

相鉄との兼ね合いがある、目黒線系統8両化も予定通りに進行と思われます。

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日吉にて2019年12月撮影

東武

以前にも別記事にて車両動向をお伝えした東武は、70000型投入に伴う20400型転用の他には大きな動きは無いと思われます。すでに30000系残存編成の東上線転出に伴う50000系伊勢崎線転用は完了したものと思われます。但し、日光線用10000系列がどこかに転用となる可能性も十分考えられます。

その他

小田急5000系の投入による増便は、そもそもラッシュ時の人出自体の減少もあり、先延ばしとなるでしょう。他にも阿武隈急行鹿島臨海鉄道つくばEXといった第三セクターも新型車両投入を行っておりますが、軒並み先送りとなりそうです。

 

 以上、長々と書きましたがあくまでも予想です。外れることも十分あり得ます。

今後、予想外の車両動向も見受けられると思われるので、動向を注視していきたいと思います。