外房線脱線事故について

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事故車と同型の209系2100番台。(Wikipediaより)

 昨日(5月8日)午後4時頃、外房線安房鴨川~安房天津で209系6両編成の普通電車が脱線しました。 

執筆時点では原因は不明ですが、踏切事故ならば必ず報じられる筈の「衝突相手」の情報が無い上、現場は崩れるような崖や保線基地(横取り分岐はよくある脱線事故原因)等、「よくある脱線原因」も無い、開けた場所の直線であることから、置き石等の障害物との接触か、線路や台車の不具合が原因だと考えられます。ただ、鉄道CHによると、係員が直前の踏切を調べていたので、踏切の敷き板が浮いた可能性もあります。

参考:https://tetsudo-ch.com/10336064.html

線路不具合での脱線はJR北海道で何件か発生し、同社の安全管理体制が問題視されたという前例がありました。また、台車不具合での脱線は、日比谷線中目黒事故や東上線中板橋脱線事故等の前例があるので、原因が気になるところです。

余談ですが、209系とE217系E231系が装備しているDT61系列の台車は蛇行動癖が強く、宇都宮線を使っていた時代は高速域での大揺れに閉口していました。

 

5月11日追記:9日午後から外房線は全線運転再開しました。当該車両は復旧作業の後、自走して現場を離れた模様です。

 

※209系2100番台の写真が手元にないのでWikipediaよりお借りしました。