JR相鉄直通開始ー2.羽沢横浜国大駅
※JR相鉄直通開始ー1.概要とダイヤ、車両 - akaden101の雑記帳
の続きです。
1:羽沢横浜国大駅の運行設備
直通線は、武蔵小杉~JR貨物の横浜羽沢貨物駅付近までは既設の貨物線を使用します。貨物線内は、沿線の住宅への騒音防止の為か、高い防音壁が設置されており、車窓は今一つでした。横浜羽沢貨物駅付近からは、新設された分岐線を通り掘割の中の羽沢横浜国大駅に到着します。
線路等
写真からわかるように、羽沢横浜国大駅構内は弾性直結軌道となっており、消音バラストが散布されています。架線もインテグレート架線であり、近年整備された路線としてはオーソドックスな設備となっています。また、写真からわかる通り、1、2番双方から武蔵小杉方へ出発可能です。
ちなみに、JRとの直通列車はトンネル坑口左右にある坂を通ります。真ん中のトンネルは、お気付きの方もいらっしゃるでしょうけれど、「相鉄東急直通線」のトンネルとなり、そこを通って、新横浜、日吉方面へと向かう計画のようです、
これは何らかの連絡機器のボックスのようですが、下方に「1番線 日吉方」と書いてあり、「相鉄にとっては東急との直通がメインなんだな」と感じました。
一方、西谷方は複線シールドトンネルとなっていて「西谷トンネル」という名前で、長さ約1700mのようです。勾配標はだいぶ奥にありますが、2番線ホーム端から目を凝らして見てみると「25.0」とあったので、25‰下り急勾配のようです。
こちらも1,2番線双方から相鉄方面へ出発可能で、前述の通り、当駅折り返し便も設定されている様です。
写真に八木・宇田アンテナが2つ映っていますが、アンテナからのケーブルが施錠されている(と思われる)箱に繋がっていた上、日吉方にはLCX(漏洩同軸ケーブル)しか無かったので、おそらく相鉄用列車無線の送受信アンテナだと思われます。(LCXはケータイ用なのかもしれません)
ホームドア
ちなみに、新駅らしくホームドアも完備しています。ホームドア自体は相鉄横浜駅のものとほぼ同一のようです。尚、10両編成先頭ドアの部分のみ、大開口タイプのホームドアとなっておりました。普段はE233ファミリーの車両しかこの駅に来ないようですが、ドア位置の違う相鉄本線用の車両(9000系等)の停車にも配慮したのかも知れません。(相鉄の在来車もJRと同じATS-Pを搭載していますが、無線がJR非対応の為、当駅より先は運行不可能です)
ところで、ホーム上には謎のセンサーが吊り下げられており、停止位置検知用なのか、車両ドア検知用(半蔵門線やりんかい線とかで使われるアレ)なのかは分かりませんが、ホームドア関連のセンサーであることは間違いなさそうです。
ただ、線路をのぞき込むと、ホームドア連動地上子のような、用途不明のバーアンテナとトランスポンダ地上子が一体化したものがあり、地上子で連動するのかホーム上センサーで連動するのかは不明です。(車両側の連動化改造不要なホーム上センサー連動かと思いますが…)
ちなみに、この駅自体は相鉄の管理駅のようで、駅名標、電光掲示板も相鉄仕様となっておりました。
2:駅コンコース等の様子
羽沢横浜国大駅は横浜羽沢貨物駅に隣接しておりますが、高い防音壁に遮られ、貨物駅の様子はコンコースよりうかがうことはできませんでした。
駅の内外にはレンガ調のタイルが用いられ、天井は膜となっており開放的でお洒落ですが、駅構内にファストフード店はおろかコンビニや待合室すら無く、後述する列車の少なさも相まって暇をつぶせず、苦労しました。
いずれ、駅構内に様々な店ができるといいですね。
また、階段付近には某旅行好きYoutuberさんも通う横浜国大の広告がありました。
(当初大学側が「YNU羽沢」という駅名を希望したらしいですね)
「世界へ直通」というワードが、JR相鉄直通に対する期待を表しているようにも見えますね。
羽沢横浜国大駅に長時間滞在した後は、西谷駅に向かいました。
次回は、直通に備え改装された西谷駅を取り上げます。
おまけ
エレベーターホールのガラスに駅名「羽沢横浜国大駅」からとったと思しき「羽」の文字をあしらったシールがありました。
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